福とらが旬!相馬冬の新名物 天然とらふぐ「福とら」

その味わいは、
私たち漁師が食べても
驚くほどの旨さです。
相馬双葉漁業協同組合 石橋正裕さん
Interview
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原釜地区青年部長、ふぐ延縄操業委員長でもある石橋さん。「相馬の漁師は今、全国的にも平均年齢が若く、勢いがありますよ!」2023年9月には『新・福進丸』の進水式を迎え、福とらシーズンに気合いが入ります。

『福とら』は“希望の光”
特別な魅力のある魚です
10月に今年の天然とらふぐ漁がスタート、水揚げは順調。
1日一隻当たり30匹の定量制で海洋資源に配慮しています。

震災前、私が父と漁をしていた頃の相馬の魚介類は人気が高く、漁師の口に入らないほどでした。改めて食べて感じるのは「地元の魚はこんなに美味しいんだ」ということ。中でも天然とらふぐの旨さは格別です。味も弾力も素晴らしく、さすが魚の王様だと驚きました。以前は年に数匹あがる程度でしたが、試験操業、拡大操業と進めるうちに「とらふぐが増えている、獲れるぞ」と確信。水温の上昇と生息域の北上によるものと思われます。

『福とら』の他にも相馬には美味しい海の幸がいっぱい。
「獲れる旬と旨い旬の違いも伝えられたら」と石橋さん。

とらふぐは一般的な延縄の網なら簡単に食いちぎる鋭い歯を持ち、獲るのが難しい魚ですが、「それでも獲りたい」という気持ちにさせる特別な魅力があります。漁の道具を工夫したり、漁場を開拓するなどして、着実に水揚げも増えてきました。天然とらふぐは、風評被害をも吹き飛ばす“希望の光”。新名物のブランド魚『福とら』として地域活性化の一助になれば嬉しいですし、地元をはじめ、たくさんの方々に味わっていただきたいです。

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